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「人と土地とコーヒーに向き合う」
その街に根づき、“一杯の幸せ”を届ける猿田彦珈琲

February 03, 2026

今回は、猿田彦珈琲/都築様にお話を伺いました。

都築様は猿田彦珈琲の創業メンバーで、現在は猿田彦珈琲のコーヒーアンバサダーとして、コーヒーの魅力の発信や、スペシャルティコーヒーの権威ある大会で審査員などを務められています。

「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」という理念に込めた想いや、日々の店舗づくり、生産者との関わり、そしてこれからの展望について語っていただきました。

理念の誕生について
「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」は、どのような想いから生まれたのでしょうか?

「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」という言葉は、
コーヒーの味そのものに加えて、その一杯を取り巻く時間や人との関係性も含めて幸せを届けたいという想いから生まれました。
忙しい日常の中で、ほんの数分立ち止まり、美味しい飲み物を口にする。
誰かと会話を交わしたり、ひとりで気持ちを整えたり。
そんな小さな体験が、気づかないうちに心を前向きにしてくれることがあります。

実際、創業者の大塚も俳優をやっていた時に将来について悩んでいた時期があり、コーヒーを飲みながら誰かと話すことで、気持ちが軽くなった経験がありました。「コーヒーには味以上に、人と人との距離を近づける力がある」との実感から生まれた言葉が「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」でした。

目の前の一杯で、目の前の人が幸せになれる。
その積み重ねこそが、「幸せの連鎖」であり、私たちのやりたいことです。

 

“幸せ”の体験づくりについて
店舗づくり・接客・教育において大切にされていることは?

私たちが大切にしているのは、人と人とのつながりから生まれる、温度のあるコミュニケーションです。
スタッフ一人ひとりが自分の言葉でお客様と向き合うことを何よりも大切にしています。
店舗づくりにおいても、「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」という理念は共通で持ちながら、店舗ごとにコンセプトを設け、その土地の文化や空気感を学び、「この場所だから自分たちにできることは何か」を全員で考え続けています。
創業当初は、内装の多くを手作りした小さなコーヒースタンドでした。日々お客様と向き合いながら、効率よりも「お客様と一緒にこの場所をつくっている」という感覚を大切にしておりました。
今でも、接客のキーワードはとてもシンプルです。
「目の前の人を、幸せにすること」
店舗が増え、スタッフが増えた現在でも、その考えが変わることはありません。

品質へのこだわり
生産者との関わり、豆の選定について教えて下さい。

私たちは、農園に直接足を運び、自分たちの目で見て、会話して、納得した豆を仕入れています。
生産者とのつながりは単なる取引先ではなく、「顔の見える関係」。
現地に足を運び、お酒を飲みながら笑い合うこともあれば、ビジネスについて真剣に話をする中で、「この人たち(猿田彦珈琲)に美味しいコーヒー豆を届けたい」と思ってもらえる関係を築いてきました。
また、自社買い付けをすることで、生産者にもより多くの利益が残り、世代を超えて継続的に農園を運営できるような取引を大切にしています。現在では、約15か国・30以上の農園と信頼関係を築いています。
単なる原料調達ではなく、
人と人との関係性の中で成り立つ取引こそが、最終的に一杯の味に表れる。
それが、妥協のない品質と、味の安定につながっていると考えています。また、バリスタが世界大会に挑戦し、日本代表として活躍することも、「個人の成功」ではなく、現場から世界へ扉が開くこととして捉えています。現場で育った人が世界に挑み、またその経験を店に持ち帰る——この循環も、高い品質と誇りを支える大切な要素です。

※農園から送られてきたメッセージ付きの麻袋

※農園から送られてきたメッセージ付きの麻袋

持続可能なおいしさと包装について
包装・流通での工夫、TiMELESS® 採用の理由を教えてください。

おいしいコーヒーを届けるには、焙煎後にどう届けるかも重要です。
その点で、TiMELESS® の日本のものづくりらしい、薄くて、無駄がなく、きちんと機能する設計に魅力を感じました。
機能性が高く、品質をきちんと守れる。それでいて、価格は現実的。
「余計なものを足さず、本質だけをきちんと守る」その考え方が、私たちのコーヒーづくりとも重なりました。

今後の展望について
これからの10年、「幸せの連鎖」をどう広げていきたいですか?

これからの10年も、私たちが大切にしたい軸は変わりません。
規模を拡大しつつも、一つひとつの関係性を丁寧に育てることを重視していきたいと考えています。
店舗ごとに、その街、その人たちに合った形を考え、「この場所だからできること」を形にしていく。
観光地、図書館、街の中——場所は変わっても、コーヒーを通じて人がつながり、
「また来たい」「ここにいたい」と思ってもらえる場所を増やしていく。
その一杯が、誰かの一日を少しだけ明るくする。
そんな幸せの連鎖を、これからも丁寧につくっていきたいと思っています。

猿田彦珈琲/都築様、関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。

Topics:
  • ケーススタディ
  • 印刷・包装材
  • サステナビリティ

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